しんばしビルの側、路地裏にひっそりと鎮座する烏森神社は、近辺の宝くじ売り場の掲示でも紹介されているほど、ご利益のある神社です。
実はこの神社、日本橋にある椙森神社と神田にある柳森神社と併せて、「江戸三森」として古くから崇敬されている神社なのだそうです。
日本橋を題材に発信しているからには是非ともお参りに行かねばならないと考え、暑さが和らいだ日に行ってみました。
参道の両脇には民家やお店があり、生活道路のようです。
神社ののぼりがなければ、普通の路地だと思ってしまうほど、奥に見える神社の鳥居もひっそりとしていて、最初だとわかりづらいかもしれません。
鳥居の形が個性的。お花や竹が置いてあってきれいに整備されているのがわかります。
社内右手に神社の由来を説明した掲示板があり、その下に手水舎があります。一般的なイメージと異なる手水舎なので、最初は戸惑ってしまうかもしれません。かくいう私も、最初来たときは、この前を通り過ぎて探してしまいました。
本殿を守っている狛犬様はお口を開けてにらみを利かせているものの、ちょっと太めの体型と、前足で手まりを押さえているあたり、かわいらしい雰囲気でもあります。
14段の階段を上ってお参りです。
路地裏にあっても、参拝に来る人達がひっきりなしにいるので、撮影している間に何度もこの階段で参拝の行列を見ることになりました。
なお、烏森神社には、「心願色みくじ」というおみくじがあります。
このおみくじの願い事を書く場所が、社内本殿周りに3箇所設置されていました。
願い札書処の中は、きれいでかわいらしく飾られています。
なお、しんばしビル向かいの路地入り口には、神社とわかるように名札が設置されてあります。
【御祭神】倉稲魂命、天鈿女命(芸能の神様)、瓊々杵尊
【御祈願】商売繁盛、家内安全、技芸上達
【神社由来】平安時代天慶3年、平将門が乱を起こした折、藤原秀郷が当稲荷に戦勝を祈願したところ、白狐が現れて白羽の矢を与えた。その矢によって東夷を鎮めることができ、秀郷はお礼にと一社を勧請しようとしたところ、白狐が夢に出てきて、神鳥の群がる所が霊地であると告げた。その後、秀郷は桜田村の森まで行き、烏がたくさん群がっているのを見て、そこに社頭を造営したという。
なお、明暦の大火では、江戸市中や本神社周辺も焼け野原となったが、烏森神社だけは焼けなかった。
【住所】東京都港区新橋2-15-5
【電話】03-3591-7865
【アクセス】JR新橋駅・地下鉄銀座線・都営浅草線新橋駅 徒歩3分
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